【事前・事前評価】ストームウィンド その3 乗騎カード編
こんにちは、しまちゃんです。
乗騎カード(呪文サイクル)はバフ呪文の一種で、死亡時にバフ値と同じスタッツと能力を持ったミニオンを召喚する効果を持っています。
乗騎カードの始祖は4年前の拡張「大魔境ウンゴロ」にあります。
むかーし、むかし
※これらは新拡張のカードではありません。
公開当時はカードパワーこそ評価はされていたものの、当時は活躍が芳しくなかったバフ呪文であり、コストも重いことからあまり注目されませんでした。しかし、いざ蓋を開けてみますと「これ一枚でアグロが悶絶する」「断末魔で出てくるステゴドンがコントロールに効く」「《太陽の番人タリム》を召喚されてもある程度は耐えてくれる」と大活躍し、相当なパワーカードであることが判明しました。
こいつは「相当」どころではないパワーカード。
この強力な呪文に対抗するため、沈黙能力を持った《スペルブレイカー》を採用するのはもちろん、この強力なバフを横取りしようと《スペルベンダー》を採用した不届き者まで現れました。それほどまでに《剣竜騎乗》は当時の環境、ウンゴロのジャングルの中央を闊歩していたのです。
「コボルトと秘宝の迷宮」でも活躍するスペルブレイカー。2017から18年は彼の灼熱の時でもありました。
そして今――
当時の環境から《剣竜騎乗》の長所短所をまとめると
長所
・コストに対してバリューが高い
・断末魔でミニオンが出るため除去に強い
短所
・重コストであるため沈黙でテンポ損しやすい
・バフカードであるためミニオンがいないと使えない
であると言えそうで、《エレクの騎乗》はその性質を色濃く受け継いでいます。しかしパラディンのクラスカードであった《剣竜騎乗》と比較すると、プリーストは中盤になっても攻めに転じられないクラスなので、似たような効果の呪文でも使い所はかなり異なりそうです。
また今のプリーストは《セセックのヴェールウィーヴァー》や予習した《オニクスの魔術書士》なんかでランダムにクラスカードを持ってくることがあり、コストが重くて手札を消化しづらい、という点はネックになりそうですね。一方で《神格化》と相性が良いので、悪いことだけではないといえます。
新しい乗騎
ハンターらしい攻めっけを重視した乗騎カードです。こちらは《剣竜騎乗》の欠点であった「沈黙に弱い」を、低コストであることでカバーしています。無敵も断末魔トークンも場残りが良くなるので、序盤の打点がかなり見込めそうです。
序盤のリードで押し切るハンターで一番怖いのは、1マナミニオンが引けず、このカードが腐ってしまうことでしょうか。
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今回は過去のカードの事例を踏まえて、新カードを語ってみました。同じような効果でも、クラスごとのファイトスタイルの違いでカードの使い方もまた違ってくるのが楽しいですね。では次回。
《おまけ》
「元のカードが『騎乗』なのに今回はなぜ『乗騎』?」と思った方もいるはず。
原語では《SpikeRidged Steed》、「針のたてがみを持つ馬」といった意味のカードで、そもそも違う単語を使っていたんですね。日本語翻訳チームが時代を先取りしていたのかもしれません。